ローバーは本当にいい車です。
各国の自動車メーカーが燃費や走行性能を追い求め、競い合っていく中で
ローバーの車作りは、ただただ優雅であること、パッセンジャーを暖かく
迎えること、そしてローバー車がオーナーの個性そのものであることを…
英国の誇りにかけて、妥協せず極限まで追求したのです。
「ローバーの前にローバーなく、ローバーの後にローバーなし」
ローバー車はどれも、イギリスのクラフトマンシップによってため息が出るほど優美に仕上げられ…宝石のように輝いています。
しかしながら、宝石と称えられるローバー各車…とりわけ、デザイナー・リチャード=ウーリーによって一切の妥協なく作られた
ローバー75を作り続けたことは、 皮肉にもローバーという会社そのものが消え行く一因となってしまいました。